オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

コラム

「印象のすれ違い」が人間関係をこじらせるとき

同じ職場にいるのに、どうもかみ合わない。悪気はないのに、なぜか誤解されてしまう――。 そんな「モヤモヤ」を感じたことはありませんか? 現代ビジネスの記事で紹介されていた心理学者・舟木彩乃さんの著書『あなたの職場を憂鬱にする人たち』(集英社イン…

「結果にこだわる人」ほど伸び悩む理由

「こんなに頑張っているのに、成果が出ない」そんな焦りや空回りを感じたことはありませんか? 佛心宗・大愚元勝住職は、著書『仕事も人間関係もうまくいく離れる力』(三笠書房)の中で、「結果にこだわるほど、かえって力を発揮できなくなる」と語っていま…

定年後に働く「4つの目的」

定年後に働く理由は、人それぞれ違います。坂本氏の研究や各種調査をもとに整理すると、大きく次の 4つの目的 に分けられます。 diamond.jp 1. 収入のため 「生活費を補う」「老後資金を増やす」など、経済的な理由は最も分かりやすい動機です。 年金だけで…

新入社員の過半数が「成果主義より年功序列」を望む理由

2025年度の新入社員調査で、「成果主義より年功序列を望む」と答えた人が 56.3% に達しました。1989年の調査開始以来初めて、成果主義を上回る結果です。 pinzuba.news 「挑戦よりも安定を選ぶ」——この選択は怠けや保守ではなく、時代背景を映し出す合理的…

「選べる働き方」が義務化へ —— 改正育児・介護休業法が施行

2025年10月1日から、育児と仕事の両立を支援するための 改正育児・介護休業法 が施行されました。 newsdig.tbs.co.jp 大きなポイントは、企業が従業員に対して 「柔軟な働き方」を義務的に用意すること です。 企業が用意すべき「5つの制度」 3歳〜小学校入…

燃えられないのは怠けじゃない —— 「燃えられない症候群」とは?

PRESIDENT Onlineに『なぜ昭和時代の日本人はバリバリ働けたのか…仕事もプライベートも「がんばりたくない人」が増えているワケ【2025年8月BEST】』という記事が掲載されていました。 president.jp 「何をやっても夢中になれない」「仕事に必死になれない」。…

仕事が速い人は「やらないこと」を決めている

「もっと頑張らなきゃ」「全部こなさなきゃ」と思うほど、逆に仕事は遅くなってしまうことがあります。生産性を高める人が意識しているのは、「やること」よりもむしろ「やらないことを決める」こと。 dmenuニュースで紹介されていた後藤勇人さんの著書『仕…

カフェでPCを開く仕事、本当に価値を生んでいますか?

スターバックスなどのカフェでノートパソコンを開き、Wi-Fiにつないで仕事をしている人たち。「カッコいい働き方」や「自由なワークスタイル」の象徴にも見えますが、Yahoo!ニュースに掲載された記事では、ちょっと厳しい視点が提示されていました。 news.ya…

残業ゼロに舵を切った会社、その成果と課題

「定時で帰るなんて責任感がない」——そんな声が聞こえてきそうですが、株式会社みらいパートナーズの菊池正則さんは2021年から全社的に『残業ゼロ』を導入しました。結果はどうだったのでしょうか。 toyokeizai.net 残業ゼロ導入の成果 応募数が前年比165%…

定年後の働き方 —— 雇われるか?独立するか?

定年を迎えたあと、「もう一度会社に雇われる」のか、それとも「独立して働く」のか。どちらの方が人生の満足度は高いのか——DIAMOND Onlineの記事では、このテーマが取り上げられていました。 diamond.jp 定年後の働き方の実態 リクルートワークス研究所の坂…

あなたの仕事を「エージェントAI」が代替する未来はすぐそこに?

ChatGPTの登場からまだ数年しか経っていませんが、次に来る波として注目されているのが 「エージェントAI」。これは単なるAIツールではなく、目標を設定すると自律的に計画し、実行までやってしまうAIのことです。 2025年には、企業の中核業務に普及し、働き…

「どうせ誰にでもできる仕事」じゃない —— 見過ごされがちな“本物の達人”たち

私たちはつい、「あの仕事は誰にでもできるのでは?」と見てしまうことがあります。自動車整備士や配管工のような身近な職業よりも、外科医やパイロットといった遠い分野の職業を高く評価しがちです。 でも実際には、達人の本質は分野を超えて共通しているの…

「仕事ができる人」と「できない人」を分けるのは“能力”ではなく“ポジショニング”

「仕事ができる/できないの違いは何か?」と聞かれると、多くの人が「能力の差」と答えるかもしれません。でも、DIAMOND Onlineに紹介されていた山口周さんのインタビューは、少し違う視点を提示していました。 決定的な違いは、能力そのものではなく“ポジ…

AIを使っても「仕事ができない人」に欠けているもの

AIの進化で、私たちの働き方は大きく変わろうとしています。でも、最近のニュースを見ていると「AIを使っても成果が出ない人」が確かにいる。 では、その違いはどこにあるのでしょうか。 diamond.jp 1. AIを「部下」のように扱えるか ただ操作を覚えるだけで…

実務力を見極めるための5つのポイント

採用の場でよくあるのが、「面接ではすばらしいと思ったのに、実際に入社したら期待外れ…」というケース。この“ミスマッチ”を減らすためのシンプルな方法が、DIAMOND Onlineの記事で紹介されていました。 diamond.jp 表面的な“優秀さ”に惑わされない 流暢な…

「仕事はAIに奪われる?」にどう向き合うか —— 山口周さんの視点から学ぶこと

「AIに仕事が奪われるのでは?」という問いは、ここ数年でよく耳にするようになりました。 diamond.jpでも、コンサルタントの山口周さんはこう答えています。 「職業はそう簡単になくならない。なくなるのは“仕事の中身”の方だ」 これは、ちょっと安心するよ…

職場に漂う「諦めの空気」と、そこから見える希望

最近の調査で、日本人の「仕事への意識」が主要国の中で最低水準だったと報じられていました。 www.itmedia.co.jp 「仕事が大事になった」と答えた人はわずか20%ほど。さらに、報酬への納得度も低く、「諦め」がじわじわと積み重なっている様子が浮かび上が…

「あえての先延ばし」はアリ?——見分け方と、安全に使うコツ

最近の記事では、「先延ばし」にも良い面があり得る、と紹介されていました。ただし誤解しやすい話でもあります。まずは用語の整理→見分け方→実践ルールの順で、静かに整理します。 1) 先延ばしには“2種類”ある 受動的な先延ばし:不安・回避・決め疲れで“気…

また「丸投げされた」という不満を無くす——任せる技術の基本

「任せたのに、結局は自分でやり直し」──よくある悩みです。最近の記事でも、メンバー数が増えたら“委任”は避けて通れないこと、そして委任と放任は別物であることが強調されていました。委任は“丸投げ”ではなく、目的・任せる範囲・関わり方をはっきり決め…

GPT-5時代、なくならない仕事はどこにある?——明日からの小さな工夫

JBpressの「GPT-5が突きつける現実」という記事を読みました。 jbpress.ismedia.jp 要点はこうです。昔は「AIは単純作業から奪う」と言われましたが、今はむしろ、弁護士や会計、研究、コンサルなどの“頭を使う仕事”の一部が先に置き換わり始めている、とい…

2025年最新動向から考える「職場ハラスメント対策」──パワハラ・カスハラ・法的対応と社会的課題

ハラスメント問題が加速する2025年 ~最新調査と社会動向~ 2025年、職場のハラスメント(パワーハラスメント、カスタマーハラスメントなど)に対する社会の関心と規制強化が過去最大級に高まっています。厚生労働省などの最新調査によると、「ハラスメント…

仕事ができる人は知っている!AIを“思考のパートナー”に変える実践術と企業導入の最新トレンド

生成AI(ChatGPT、Claude、Geminiなど)が話題の今、AI=自動化や効率化ツールというイメージが強いかもしれません。しかし本当に仕事ができる人は、AIを「自分の思考を広げるパートナー」「アイデアを深めるブレスト相棒」としても使いこなしています。 dia…

いま注目の「AI導入」、どこから始める?

AI(人工知能)をビジネス現場に取り入れる動きが加速しています。「AIで業務改善を」と言われても、「何から始めればいいの?」「どんなリスクや課題がある?」と戸惑う人も多いはず。今回は、ITmediaの記事で紹介されたノウハウと、実際に多くの企業で活用…

職場の嫌なことから逃げる勇気~心を壊さずに働くための3つのポイント~

「職場の嫌なことからは逃げたほうがいい」と聞くと、「そんな無責任な…」と感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、多くの働く人々が心をすり減らしている現実を前に、時には"ずるく賢く"生きる選択も必要かもしれません。 今回は、DIAMOND Onlineの…

「心の労災」1000人超──パワハラ、カスハラ、業務負荷…職場で今、求められるメンタルヘルス対策とは

先日発表された調査結果に衝撃が走りました。精神障害による労災認定者が、過去最多の1000人超。中でも、自殺や自殺未遂に至った人が88人(前年比+9人)と、深刻な状況が明らかになりました。 その背景にあるのは、パワーハラスメントやカスタマーハラスメ…

Z世代・2025年新入社員は「自己成長」と「やりがい」で動く?──企業が整えるべき育成環境とは

2025年度の新入社員は、どんな価値観を持ち、何を求めて社会に飛び込んできたのでしょうか? PR TIMESに掲載された『2025年度 新入社員の傾向と育成のポイント』という記事では、株式会社シェイクが約1900名の新入社員を対象に実施した調査の結果が紹介され…

仕事ができる人は「AIをどう使っているのか?」──“思考の相棒”としての使い方を考える

最近、DIAMOND Onlineに掲載された記事『仕事ができない人はAIに「そのまま質問」する。では、賢い人がAIに入力している「意外なこと」とは?』を読み、思わずうなってしまいました。それは、AIを「答えをくれる便利ツール」としてだけでなく、「思考の相棒…

「すべて自分のせい」も、「全部人のせい」も危ない。健全な“責任の捉え方”とは?

仕事でミスをしたとき、あなたはどう捉えますか? 「自分の努力不足だ」「もっと確認すべきだった」と反省する人もいれば、「運が悪かった」「あの人の指示が曖昧だった」と、環境や他人の影響を考える人もいるでしょう。 DIAMOND Onlineに掲載された記事『…

「仕事が遅い人」に共通する罠と、“一点集中”という処方箋

「いつの間にか時間が過ぎている」「やるべきことが終わっていない」。 そんなふうに感じたこと、ありませんか? DIAMOND Onlineに掲載された『仕事が遅い人が無意識にやっている「典型的なNG行動」ワースト1』という記事は、現代のビジネスパーソンが陥りや…

「ウェルビーイングって結局なんなのか」、日本の現実を見ながら考えてみた

最近、MONOistに掲載された「世界的に労働者の『ウェルビーイング』や『仕事の満足度』が上昇」という記事が目に留まりました。 マンパワーグループが行った「グローバル・タレント・バロメーター」の調査結果をもとに、世界19カ国の労働者の意識がどう変化…