新入社員のフォローアップ研修などで悩んでいることを聞くとよく出る話が「飲み会の際のマナーや振る舞い」です。
社会人になるまで、宴会の経験はそうそうないでしょうから、確かに悩ましいことでしょう。
Yahoo!ニュースに『新入社員が青ざめた…慣れない「飲み会の幹事」でパニック、上司からのまさかのダメ出しに「もう会社辞めちゃおう」』という記事が掲載されていましたので紹介します。
この記事では、むりやり幹事を任された新入社員が試行錯誤しながら宴会をセッティングしたのに頭ごなしにダメ出しされ、それがきっかけで会社を辞めた事例が紹介されています。
本来の業務でもない宴会でむりやり幹事を任され、本人なりに頑張ったにも関わらずダメ出しの連続となると心も折れます。
私は、宴会の幹事を新入社員に任せるのは反対です。
なぜならば、宴会の幹事が何をするか、経験もしていないのでイメージを持つこともできず、かといって仕事ではないので先輩に根掘り葉掘り聞くのも憚られるということで遠慮をしてしまう・・・結果的に一人で悩んでしまう、という結末が見えるからです。
少なくとも2年目以上の若手社員でこれまで何らかの宴会に参加しており、幹事に対して乗り気な人に任せることが望ましいでしょう。
この記事の続編もありましたので、併せて紹介します。
この記事において、『新入社員にいきなり一人で幹事をさせるなんて無茶すぎる。そんな労力を使わせる前に、まずは本来の仕事を覚えてもらう方が先だ。』と登場人物のD川課長の台詞がありますが、私も同感です。
実は、先輩社員も飲み会の幹事については、『やりたい人がやればいい』と話しているようです。
また、『会社でやる以上、飲み会の幹事であってもフォローや教育することは大事です』という指摘はもっともです。
そもそも、懇親を深め、人間関係を良好にしたり、普段接する機会の少ない人との情報交換などが会社の飲み会の目的のはずなのに、誰かが犠牲になるのは本質を外しているといわざるをえないでしょう。
今一度、飲み会について考え直してみたいですね。