昨年の7/26のエントリーで、
わかっちゃいるけど・・・「経路依存性」が問題解決を難しくいているのかも - オフィスKojo 「伝刻の詞」
を書きました。
「経路依存性」とは、「何らかの理由で、一旦、路線が決まる。その後、その路線が
固定化されてしまい、さらに「人々がそのルートに沿って行動する」ようになってしまい、 特定の路線が強化される。」という元々はW・ブライアン・アーサーらによって展開された、 収穫逓増経済 の理論における、自己強化メカニズムの一部ですが、さまざまな状況に当てはめて考えることが可能な概念でもあります。
今までうまくいった、問題なかった、慣れた・・・さまざまな理由でこれまでのやり方に疑問を抱かず、固定化していき「当たり前」になります。
実は、QC活動は「経路依存性」を打破する優れた手法でした。
ところが、「QC7つ道具」をはじめとする方法論ばかりに焦点が当たり、形骸化していきました。結果的に、ネガティブな活動として捉えられ、徐々に活動を休止する企業が増えていってしまいました。
昨日、小集団活動のご支援をしている企業の成果発表の講評に行き、話を聴いて参りました。
そこから聞こえてくる共通の言葉は、「今まで当たり前にやってきたけど、この活動を
きっかけに当たり前が当たり前じゃないことに気づいた」というものです。
一度立ち止まり、本当にこのやり方でいいのか?他のやりかたはないのか? と考えてみることは効果的です。
その際の発想として「今までのやり方は間違っている」と考えて見直すと違った観点が浮かび上がってくることが多いのでおすすめです。