DIAMOND ONLINEに「新入社員が「ハンコは傾けて押すのがマナーですよね」→なんと返すのが正解?【大人の言い換え力検定】」というトピックが掲載されていました。
いわゆる「謎マナー」という類いのものだと思われます。
このトピックでは、新入社員がこういう「謎マナー」について質問してきたらどのように回答しますか?という話です。
私の場合は、「本質」を重視しますので、「傾けることにどのような意味があると思う?」と質問で返してしまいそうです。
一般的なビジネスマナーの作法にも、所作の美しさを重視するものもあります。
もちろん、それを否定するものではありませんが、その所作が絶対的な正解であるかのように強要するのも違うように思います。
マナーの本質は、「相手への敬意や思いやりを示すためのもの」といえるでしょう。
つまり、所作や型は、相手への思いやりの心が形になったものです。
国が変われば、日本で学んだマナーの所作が通用しないこともあるように、「相手に合わせる」ことが重要です。
一方で、「ビジネスマナーなんてくだらない!」と切り捨てる方もいます。
ちょっと待ってください。
極端なことを言いますが、だらしない営業マンと身だしなみの整った営業マンがいた場合、どちらの話を聞きたいと思うでしょうか。
もちろん、人の価値観はさまざまなので「だらしない人」を「正直な人」と思う人がいるかもしれませんが、大半は後者の身だしなみが整った営業マンの方が好ましいと感じるはずです。
一人のマナーの悪さが、「この会社は信頼できない」と思われることにつながることもあります。
やはり、ビジネスマナーはビジネスマンのベーシック・スキルだといえます。
今一度、本質的なビジネスマナーができているのか、見直してみましょう。