定年後に働く理由は、人それぞれ違います。
坂本氏の研究や各種調査をもとに整理すると、大きく次の 4つの目的 に分けられます。
1. 収入のため
「生活費を補う」「老後資金を増やす」など、経済的な理由は最も分かりやすい動機です。
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年金だけでは不足しがちな生活費をカバー
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趣味や旅行など“ゆとり資金”を確保
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子どもや孫への援助資金を準備
この場合は、収入の安定性や労働条件を重視して仕事を選ぶことが大切です。
2. 社会参加のため
「人や社会とつながりたい」という動機も強くあります。
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仕事を通じて地域や社会に貢献
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職場での仲間づくりや人間関係の継続
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孤立や無気力を防ぎ、日常にリズムを持たせる
ボランティアやNPO、地域活動といった“お金以上の価値”を感じられる場も選択肢になります。
3. 健康維持のため
「動いていたほうが元気でいられる」という声もよく聞かれます。
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適度な肉体労働で体力を維持
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通勤や仕事で生活リズムが整う
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心の張り合いがメンタルヘルスに好影響
ウォーキングや軽作業など「体を使う仕事」は、まさに健康づくりの一環として選ばれやすいです。
4. 自己実現のため
「まだやりたいことがある」「学んだことを次世代に伝えたい」という動機です。
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講師やコーチなど教育・指導の場で活躍
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趣味や得意分野を仕事につなげる
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現役時代にできなかった挑戦に再チャレンジ
収入だけでなく、自己表現や成長の機会を重視するスタイルです。
まとめ —— 自分の“働く目的”を見つける
定年後の仕事に「正解」はありません。
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収入のために働く
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社会とのつながりを求める
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健康維持を意識する
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自己実現の場として選ぶ
いずれも立派な理由であり、複数が重なっている場合も多いでしょう。
大切なのは、自分のライフステージや価値観に合った“働く目的”を見つけることです。