オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

「AIに仕事を奪われるかも?」高校生の6割が抱く不安の正体 〜奪われる仕事・奪われない仕事の分かれ目〜

生成AIが急速に広がる中、「AIに仕事を奪われるかもしれない」と感じる人は、高校生だけでなく社会人の間でも増えています。
まいどなニュースによると、全国の高校生の約6割がAIに不安を感じており、その理由の多くが「将来、仕事がなくなるかもしれない」というものでした。

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この不安、実はとてもリアルです。
しかし、「AIに奪われる仕事」と「人にしかできない仕事」は、単に職種名で決まるわけではありません。
違いは、仕事の中身(タスクの性質)にあります。


AIに代替されやすい仕事の特徴

AIが得意とするのは、「ルール化しやすい」「繰り返しやすい」仕事です。

  • 定型・反復作業:入力、仕分け、検品、帳簿処理など。

  • ルールに従う情報処理:定型レポートや経理処理、予約対応など。

  • マニュアル通りのサービス:レジ、コールセンター、テレアポなど。

いわば、「決められた正解を速く・正確に出す仕事」はAIの得意分野。
この領域は、これから自動化が進みやすいゾーンです。


人にしかできない仕事の特徴

一方で、AIが苦手なのは「正解がない」仕事。
そこには、人の感情・状況・創造性が関わります。

  • 共感・感情を扱う仕事:医療、介護、カウンセリング、コーチングなど。

  • 教育・育成・リーダーシップ:教える・導く・チームを動かす。

  • 創造・構想・企画:デザイン、研究、新事業開発、物語づくり。

  • 現場での判断・即応:災害対応、保守点検、現場工事など。

これらは「相手に合わせて考える」「空気を読む」「その場で決める」といった、AIがまだ模倣できない領域です。


「奪われる/奪われない」より「変わる」と考える

実際の研究では、「職業そのものが消える」よりも「職業の中のタスクが変わる」と言われています。

たとえば教師の仕事でいえば、採点や資料作成はAIが支援し、
人間は「学習者の状態を見極めて関わる」部分に集中する。

つまり、AIは“奪う”のではなく、“仕事の中身を再構成する”存在になるのです。


これからの時代に求められるスキル軸

AI時代に価値が高まるのは、「人間らしさ」を活かすスキルです。

  • 共感力と対話力:感情を読み、信頼関係を築く。

  • 問題設定力:「何を問うべきか」を考える。

  • 創造性とストーリーテリング:新しい価値や意味をつくる。

  • 現場適応力:状況を判断し、自ら動く。

  • 橋渡しの力(ブリッジ力):技術と人、現場と経営、AIと人間をつなぐ。


まとめ —— 「AIと競う」より「AIと組む」

AIに不安を感じるのは自然なこと。
けれど、その不安の裏には“新しい可能性”も隠れています。

AIにできることは任せ、
AIにできないことを極める。

この視点を持つだけで、キャリアの捉え方はぐっと前向きに変わります。