オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

効率化の本質:必要のない作業を退ける勇気

Gooニュースに『やりたくない仕事は「時間がかかる仕事」「メンタルを削られる仕事」…500人にアンケート』という記事が掲載されていました。

news.goo.ne.jp

この記事において、「やりたくない仕事」はタイトルにもあるように「時間がかかる仕事」だということです。

当たり前といえば当たり前ですね。

そのうえで、「時間がかかる仕事」・・・例えば、『10時間かかる仕事を8時間で終わらせることができれば、効率が高い』と考えることは多いと思います。

しかし、そのように発想することは『本質』ではない、という考え方をする人もいます。

president.jp

本質的な効率化とは、『「必要のない作業をやめる」ことを最優先』に考えるとのことです。

つまり、『「作業は必ず目的を明確にしてから」を鉄則』にしており、作業の必要性や優先順位などを考えてから取りかかるようです。

この考え方は、ドラッカーも言っていることです。

『集中のための第一の原則は、生産的でなくなった過去のものを捨てることである。』

www.nauticalstar-sa.com

特に、『過去上手くいっていたけれども今では非生産的であり、そのまま続けられている仕事』をやめる判断をすることが難しく、ある意味、勇気が要ります。

そして、優先順位を考える前に「劣後順位(成果がそれほど上がらない仕事、つまり「退けるべき仕事」の順位をつけること)」を検討することが大切です。

ドラッカーも『どの仕事が重要であり、どの仕事が重要でないかの決定が必要である。唯一の問題は、何がその決定をするかである。』と言っています。

なお、劣後順位については、他者に委ねる態度では判断を誤るため、自分自身の意志で勇気を持って決めることが大事です。

人は、「あれもこれも」やろうとすると中途半端になってしまいます。

「急所」を定めて、集中的に取り組むことが成果に結びつくということでしょう。