オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

新入社員の不安とコミュニケーション

gooニュースに『新入社員の不安はどこにある?育成担当者とのギャップは』という記事が掲載されていました。

この元記事は、産業保健新聞のようで東京商工会議所の調査を元にしたものです。

news.goo.ne.jp

この記事では、『新入社員が社会人生活で不安に感じることとして「仕事が自分の能力や適性に合っているか」「上司・先輩・同僚とうまくやっていけるか」「仕事と私生活とのバランスがとれるか」が上位3項目に挙げられていました。』とあります。

新入社員研修や新入社員フォローアップ研修でも、「自分も先輩のような仕事が出来るか」とか「人間関係が不安」という意見がよく聞かれます。

5年ほど前の記事に『こんな上司が新入社員を潰す』という記事があります。

business.nikkei.com

この記事の中で、『良くないのが、「学生気分から抜け出させてやろう」とか、「社会人として一人前にしてやろう」と考え、新入社員にプレッシャーをかけてしまうことです。』という指摘があります。

この指摘は、ますます重要だと思われます。

コロナ禍を経て、リアルの場におけるジェネレーションの違いに直面し、かなり心理的なプレッシャーを抱える新人が多い状況です。

そのような状況で、さらにプレッシャーをかけてしまうと潰れる新人も現れるでしょう。

もちろん、悪気があってやっているわけでもなく、良かれと思っての言動であることはわかります。

しかし、上司や先輩がいくら良かれと思っていても、受け取る新人がプレッシャーを感じてしまっては結果的に良くない接し方になります。

強いプレッシャーをかけないために、この記事で紹介されている『かりてきたねこ』は参考になりそうです。

『「(か)感情的にならない」「(り)理由を話す」「(て)手短に」「(き)キャラクター(性格や人格)に触れない」「(た)他人と比較しない」「(ね)根に持たない」「(こ)個別に叱る」の頭文字』

これは、新人に対するコミュニケーションに限らず、ビジネスコミュニケーションの基本でもあります。

お互いに居心地の良い関係性で、良好なコミュニケーションをとっていけばエンゲージメント向上にもつながりそうですね。