オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

ADDIEモデル

インストラクショナルデザインでは、学習を促進するための仕組みである教育システムに関する研究も進んでおり、教育システムを開発するプロセスをさす教育システム設計という考え方があります。 中でも、ADDIE(Analysis:分析、Design:設計、Development:…

教育効果測定

人材意育成を担当しているものにとって、教育の効果測定は悩ましい問題です。そこで、注目されるのがカークパトリックの「4段階評価モデル」です。 このモデルは、1954年に構想され、1959年に公表された伝統的な枠組みあり、人材育成に携わる者のバ…

インストラクショナルデザインとは?

インストラクショナルデザインは、インストラクションを効率よく、効果的で、しかも魅力的な形で学習支援できるよう設計するための考え方のことです。 では、インストラクションとは何か、というと「学習者の学習を助けること」であり、ティーチングではあり…

「マーケティング」って?

企業活動において、「マーケティング」は重要なテーマです。 ところが、今ひとつ「マーケティング」について、形式的な取り組みしかなされていないような傾向が見受けられます。 「マーケティング」とは、辞書には「顧客ニーズを的確につかんで製品計画を立…

インストラクショナルデザインの基盤

人材開発研究が進んでいる欧米では、インストラクショナルデザインという考え方が一般的です。 インストラクショナルデザインとは、学習者が効果的・効率的そして魅力的な学習が進められるよう支援することを目指し、教育学や教育心理学、学習科学などの理論…

人材開発の倫理規定

日本では、古来教育に力を入れてきたことを今までご紹介して参りました。 ところが、近年の日本企業における人材開発は、どちらかというと片手間に位置づけられている傾向にあるようです。 しかし、欧米では、人材の能力向上が企業発展の鍵であるという認識…

近江商人の人材育成

「三方よし」は、近江商人の商売に当たっての基本理念といわれています。ところが、「三方よし」という言葉自体は、近江商人に伝わる歴史的言葉ではないようです。元々は、近江商人の中村治兵衛家に「他国へ行商するも、総て我事のみと思わず、その国一切の…

「してみせて 言って聞かせて させてみる」

この言葉を聞いて「おや?」と思われた方もおいでるかもしれません。 現代においても部下指導の拠り所となっている山本五十六元帥の名言「やってみせ 言って聞かせ させてみせ 褒めてやらねば人は動かじ」じゃないの?という感想を持たれた方もおいでること…

日本最古の兵法書「闘戦経」

日本最古の兵法書に『闘戦経』という書物があります。 この書は、今から900年以上も前、平安時代の末期に朝廷の書物を管理していた大江匡房が書いたものとされています。 大江匡房は、『孫子』の説く「兵は詭道なり」という兵法が日本人のスタイルに合わ…

コーチングのキモ

最近、「部下・後輩指導」に関する相談をよくいただきます。 「OJT」が重要だとは分かっているけど、どうすれば効果的な指導・育成になるかわからず、つい無手勝流で行ってしまっている。 結果的に、人間関係も悪くなり、負のスパイラルになっている、と…

後継者育成の重要性

戦国武将の後継者育成を省みたとき、企業における後継者育成の重要性が明らかになってきます。 特に、織田・豊臣・徳川を比較した際に、その重要性が際立ってきます。 また、前田利家の妻まつが、息子の利長に告げた言葉は、現代の経営者にも通用すると思わ…

インストラクショナルデザインの歴史的背景

インストラクショナルデザインを構成する重要な要素の一つである学習理論は、第二次大戦中の米国において、バラス・スキナーらの研究などを中心にした行動主義心理学の知見を基に、効果的に学習者の行動変容を促すためのノウハウとして蓄積されていきます。 …

インストラクショナルデザインについて

日本企業における人材育成の現場では、大企業はともかく中小企業においては、人事部門や場合によっては総務部門の片手間のような仕事になっていることが多いようです。 しかし、2000年頃からeラーニングの普及に合わせて認知されはじめた「インストラクショ…

人事制度

今週は、人事制度について、いろいろと考えさせられております。 人事制度は、どうしても人事部門で整備するため、現場との距離感が大きくなります。 しかし、人事制度を運用するのは現場です。 やはり、現場の意見を反映して、より良い制度に改善していくこ…

人財開発の意義

さまざまな企業を訪問してお話しを伺うのですが、「どうしても人財開発に時間がとれない」という悩みを聴きます。 人財開発専門の部門でもないかぎり、どうしても後回しになってしまうようです。 それだけ、人事の仕事は多岐に渡り、手がとれないのが実情な…

「幸福」をはかる難しさ

人は、どのように「幸福」を捉えているか。なかなかに難しい問題です。 米シンクタンクのピュー・リサーチセンターが2014年に世界各国の「幸福度」を調べたところ、「日本人の「幸福度」は先進国で最下位だった」ということ衝撃的なニュースに驚いた方も頷い…

論理性と感情への影響

就活中の学生にとって、面接は人生を左右する重要な場でもあります。 就活の面接では、基本的にはPREP(Point-Reason-Example-Point)法ができるだけで、ずいぶんと印象が変わると思います。 そこで、徹底的にPREPをたたき込んでいますが、なかなか難しいよ…

赤字続きのホテルを再生した男

やはり、岐阜での打ち合わせは有意義なものでした。 さまざまなお話を交わす中で、新たな刺激を頂戴できました。 中でも、元ホテルアソシア名古屋ターミナルホテルの総支配人だった柴田秋雄氏の情報は、私の今後に大いなる影響を与えてくれると思います。 「…

戒めの言葉

「研修は、信用していない」 私の大好きな方から、初めてお会いした時に言われた言葉です。 正直、「全否定?」と戸惑ったのを覚えています。 ただ、いろいろとお話ししているうちに、その言葉の意味がわかってきました。 要するに、「ただ単に知識を得るだ…

守破離

米国のP. ハーシーとK. ブランチャードが提唱したリーダーシップ論に「状況対応リーダーシップ」というモデルがあります。 リーダーシップ論ですが、どちらかというと部下指導論だと思っています。 この論で面白いのが、ティーチング・コーチング・エンパワ…

「創造的」のとらえ方

今日の授業では、私が気づかされることも多々ありました。 まず、「創造的な商品」という問いに対して、想定したのは「iPhone」だったり、「電気自動車」だったり、「コパン」だったり・・・。 けど、出てきたのは「針を使わないホッチキス」だったり「クル…

江戸時代の商人の生き様

江戸時代の商人の生き様を書き綴った「日本永代蔵」という書籍があります。 これは、西鶴が47歳の時に綴ったものです。 その中には、さまざまな長者や商人の姿が生々しい描写で描かれています。 序盤で面白かったのが、長者の家に生まれて後を継いだ倅が、…

挨拶

新入社員研修では、「挨拶」の重要性が強調されます。新入社員に関するアンケート調査などでも、挨拶によって「できる新人」と見なしたり、「トンデモ新人」と見なしたりするようです。怖いことですね。しかし、いくら研修で習得して帰っても、職場の先輩が…

経営のABC(当たり前のことを馬鹿にせずちゃんとする)

新入社員研修では、いつも初心に戻らないと!と反省します。できるだけ、「謙虚に謙虚に」を心がけているのですが、どうしても、「天狗の鼻」が伸びてきそうになります。そんなとき、「ABC人間」という言葉で考え直すようにしています。「ABC人間」と…

「先義後利」

私の好きな言葉に「先義後利」があります。これは、大丸百貨店の経営理念(現在は大丸松坂屋)でもあります。この言葉は、江戸時代に大丸の前身でもある「大文字屋」を創業した下村彦右衛門正啓氏が、事業の根本理念として「先義而後利者栄」を定めたことか…

営業開始

平成28年4月1日(金)、株式会社オフィスKojoは営業開始しました。 当社は、"ヒト"の力を最大限発揮することで成果が上がるよう支援いたします。 そのために、「ラーニングデザイン」や「インストラクショナルデザイン」のノウハウを活かし、教育ご担当者様と…

「三方よし」

近江商人の共通理念として有名な「三方よし」という言葉があります。 私どもも、大切にしていきたい理念です。 「三方よし」とは、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という言葉をまとめたものです。 さて、この「三方よし」という言葉は、誰が言ったか気…

上杉鷹山公の名言

米沢藩校の興譲館を設立した上杉鷹山公とは、どのような人物でしょうか? Wikipediaなどでも詳しく書かれていますので、細かい紹介は省きますが、私たちもよく知っている名言を残している人物でもあります。 例えば、「なせば成る 為さねば成らぬ何事も 成ら…

「興譲」とは?

当社の名称であるKojoは、「興譲館」からリスペクトしています。 では、「興譲館」とは何かというと、米沢藩第9代藩主上杉鷹山公が再興した学問所に細井平洲が命名しました。 鷹山公は、「国造りは、人造りから」という理念のもとに学問所を創設しています。…

3月1日(火) 創立記念

当社は、人財の能力向上を通じて会社の発展をご支援させていただきます。 当社の社名であるKojoは、上杉鷹山公が創設した藩校である興譲館より「興譲」という言葉をいただきました。 また、Kojoという言葉は「向上」でもあり、「恒常」でもあります。 「譲り…