オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

信頼損なう行動は禁止!ビジネスマナーの重要性とは#信頼

DIAMOND ONLINEに「新入社員が「ハンコは傾けて押すのがマナーですよね」→なんと返すのが正解?【大人の言い換え力検定】」というトピックが掲載されていました。

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いわゆる「謎マナー」という類いのものだと思われます。

このトピックでは、新入社員がこういう「謎マナー」について質問してきたらどのように回答しますか?という話です。

私の場合は、「本質」を重視しますので、「傾けることにどのような意味があると思う?」と質問で返してしまいそうです。

一般的なビジネスマナーの作法にも、所作の美しさを重視するものもあります。

もちろん、それを否定するものではありませんが、その所作が絶対的な正解であるかのように強要するのも違うように思います。

マナーの本質は、「相手への敬意や思いやりを示すためのもの」といえるでしょう。

つまり、所作や型は、相手への思いやりの心が形になったものです。

国が変われば、日本で学んだマナーの所作が通用しないこともあるように、「相手に合わせる」ことが重要です。

一方で、「ビジネスマナーなんてくだらない!」と切り捨てる方もいます。

ちょっと待ってください。

極端なことを言いますが、だらしない営業マンと身だしなみの整った営業マンがいた場合、どちらの話を聞きたいと思うでしょうか。

もちろん、人の価値観はさまざまなので「だらしない人」を「正直な人」と思う人がいるかもしれませんが、大半は後者の身だしなみが整った営業マンの方が好ましいと感じるはずです。

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一人のマナーの悪さが、「この会社は信頼できない」と思われることにつながることもあります。

やはり、ビジネスマナーはビジネスマンのベーシック・スキルだといえます。

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今一度、本質的なビジネスマナーができているのか、見直してみましょう。

新入社員必見!ベテランとの「お察し」文化の違いについて解説 #新入社員 #ベテラン

DIAMONDオンラインに、「 「できない奴」レッテルを貼られる新入社員の「受け答え」ワースト1」というコラムが掲載されていました。

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この記事中で、言われてみると確かにな、と思ったのが、意外と若者は「察する」文化なのだということ。

つまり、「 現代のチャット文化がもたらす「短文コミュニケーション」の習慣」が「 相手の事情や気持ちを察しながらやり取り」することにつながっているとのことでした。

一方で、ベテランの「お察し」文化とは異なっている点も要注意です。

私を含め、昭和から生きてきた世代は、「空気を読む」ことを求められてきたこともあり、察する=空気を読む、というイメージがあります。

今の「お察し」は、空気ではなく「短文」の文脈から「察する」ということなので、質が異なっています。

新入社員と接する際は、その点を留意する必要もありますね。

入社前と隔たり…新卒者の退職相次ぐ#就活

退職代行サービスを運営する「アルバトロス」の代表である谷本社長自身がこう述べています。

私も全く同感です。

しかし、世間ではかえって退職代行サービスを活用した退職が伸びてきているようで残念に思っています。

4月14日の毎日新聞に「 「入社前と話が違う」 退職代行サービスに新入社員から依頼相次ぐ」という記事が掲載されていました。

mainichi.jp

「 新卒者の退職理由で目立つのは、「就労環境が入社前に聞いていたものと隔たりがある」という内容」だそうです。

ここ最近の採用難で、ついつい甘言で就活生を呼びこうもうとしているのかもしれませんが、これはかえって逆効果でしょう。

入社が近づいてきて、当初の話と違うことが分かれば、そんな信用できない会社に勤められない、と考えても仕方ありません。

最近、話題になった「いなば食品」も同様の問題であり、結果的に9割の新入社員が入社辞退をしたとのことです。

Newsポストセブンには、「 いなば食品の入社辞退者が明かした「お詫びの品」はツナ缶 会社は「ボロ家ハラスメント」報道に反論 “給料3万減った”は「事実誤認」」という記事が掲載されていますが、大量の入社辞退騒動から企業イメージを損なう情報が次々に暴露されています。

news.yahoo.co.jp

ビジネスの基本は、なんといっても信用と信頼です。

社員を偽るような企業は、このように公に晒されてしまう時代なのでしょう。

真摯に社員に向き合い、エンゲージメントの向上を図ることが、結果的には離職を防ぐことにつながると思います。

今一度、世間に公表している情報と実態に齟齬がないか、確認する必要があるかもしれませんね。

デジタルゲーム学習 ~嚶鳴の学び舎バックナンバー~

「さあ楽しもう!」
マーク・プレンスキー著の「デジタルゲーム学習」(藤本徹 訳)ではこの言葉で始まります。
また、「子どもが学校を好きじゃないのは勉強が大変だからではない。すごく退屈だからだよ!」という指摘も刺さります。
成人学習だって同じではないでしょうか?
退屈な時間を何時間も過ごすのは苦痛です。
楽しく習得できる「楽習」環境を整えることが人材育成を支援するものの使命なのではないか?と考えています。
それでも「苦学なくして学習なし」とお考えの方もいらっしゃることでしょう。
しかし、これまでの研究によりゲームアプローチでの学習効果は実証されており、楽しく学ぶことの効果は認められています。
それでも抵抗のある方に対しては、「ゲーム」という面を表面化せずに学習アクティビティにゲームを埋め込み、体験して貰うことは可能です。
実際に、私が実施する研修でも「とあるワークを実践してもらいます」と宣言してゲームをしてもらいます。
比較的ベテランの方でも熱心に取り組んでくださり、その後の教訓抽出でもかなりねらいどおりの気づきを得ていただいています。
私は、「ゲーム」という手法は一つの優れたコーチングツールであると考えています。
講師の有り難い話を1日聴くよりも、楽しくプレイする2時間の方が意識や行動の変容に繋がりやすいのではないでしょうか?


参考書籍:『デジタルゲーム学習』東京電機大学出版局、
マーク プレンスキー (著), 藤本 徹 (翻訳)

 

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「配属ガチャ」で悩む新人

今年の新入社員も新入社員研修を終え、配属する方もいることと思います。

そこで話題になっているのが、「配属ガチャ」です。

DIAMOND onlineに「 配属ガチャにハズれた…絶望する新入社員には「中途半端な優しさ」より「不都合な現実」を伝えるべきだ」というトピックが掲載されていました。

finance.yahoo.co.jp

この「配属ガチャ」で退職する新人もいるようです。

THE GOLD ONLINEに「 「あなたの配属は…営業ね」「じゃ、辞めます」「えっ⁉」…大卒新入社員「配属ガチャ」でハズレ、入社3日でまさかの退社の衝撃」というトピックが上がっていました。

news.yahoo.co.jp

会社員になると、自分の思い通りの配属先にならないことは多々あります。

これは、新入社員の配属だけではなく、転勤もそうです。

振り返れば、私が新入社員の時の配属先も全く予想をしていない事業所を指名され、割と絶望を感じたことを覚えています。

ところが、新入社員の時期は、視野も狭く世界観も自分の生活範囲でしかなかったことをその配属先で思い知りました。

「住めば都」と言いますが、この時期に思いがけない場所や業務に配属されたとしても、本当に人生における第一歩である新人時代の経験は宝物になりますし、印象も深いものです。

最初の配属先を伝えるのは人事の方が多いかもしれませんが、配属先を伝える際は、事務的に伝えるのではなく、キャリアにつながるメッセージを合わせて伝えてあげて欲しいものです。

「ホウレンソウのオヒタシ」って知ってますか?

新入社員に身につけてほしいことの上位には「ホウレンソウ」の徹底が上がります。

研修でも、かなりのボリュームで「ホウレンソウ」については指導しています。

一方で、迎える側にも心がけておかなければならないことがあります。

それが「オヒタシ」だそうです。

つなげると「ホウレンソウのオヒタシ」といことで、こういうことを考える人のセンスが素晴らしいですね。

さて、その「オヒタシ」ですが、これは、

オ:怒らない

ヒ:否定しない

タ:助ける

シ:指示する

ということのようです。

どれも新入社員と接する上で重要な考え方です。

新入社員は、自己肯定感が低い人も多く、一方で承認欲求は割と高い傾向にあります。

「ホウレンソウ」を徹底したいのであれば、受け入れる側も「オヒタシ」を心がけたいものですね。

社員寮訪問で新人女性社員の事件発覚!彼氏の家泊まりが原因?#事件

日刊ゲンダイDIGITALに標記のトピックが掲載されていました。

www.nikkan-gendai.com

先日、Xにポストされた「 入社初日から出勤しなかった新人の女性社員を心配して社員寮の部屋を訪ねたら、不審者と間違われて警察に通報された」という驚愕の内容から記事は始まっています。

なんでも、「彼氏の家に泊まっていて朝帰りだったため出勤できなかった」とのこと。

togetter.com

一連の流れは、Togetterでまとめられていますので、興味がある方はご覧ください。

このような極端な事例はそうそうないとは思いますが、やはりジェネレーションギャップを感じることは少なくないと思います。

ニュースにもなっていましたが、「入社式後に即退職」した新入社員がいると話題になっています。

www.fnn.jp

このように、自分の世代では考えもしなかった発想をする新人と向き合うのはしんどい気持ちになることも理解できます。

とはいえ、同じ人間。まずは、しっかりと向き合い、企業の理念に共感しているのか?仕事をどのように考えているのか?など、話し合ってみても良いかもしれません。

あと、心が挫ける要因の一つにいわゆる「体育会系新人教育」があるそうです。

あまり過激な研修内容にすると、その時点で「ブラック企業」扱いされることもあるようです。

もちろん、甘やかすことは不要ですが、本当に意味のある研修なのか、見直す必要もありそうですね。