オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

デジタルゲーム学習 ~嚶鳴の学び舎バックナンバー~

「さあ楽しもう!」
マーク・プレンスキー著の「デジタルゲーム学習」(藤本徹 訳)ではこの言葉で始まります。
また、「子どもが学校を好きじゃないのは勉強が大変だからではない。すごく退屈だからだよ!」という指摘も刺さります。
成人学習だって同じではないでしょうか?
退屈な時間を何時間も過ごすのは苦痛です。
楽しく習得できる「楽習」環境を整えることが人材育成を支援するものの使命なのではないか?と考えています。
それでも「苦学なくして学習なし」とお考えの方もいらっしゃることでしょう。
しかし、これまでの研究によりゲームアプローチでの学習効果は実証されており、楽しく学ぶことの効果は認められています。
それでも抵抗のある方に対しては、「ゲーム」という面を表面化せずに学習アクティビティにゲームを埋め込み、体験して貰うことは可能です。
実際に、私が実施する研修でも「とあるワークを実践してもらいます」と宣言してゲームをしてもらいます。
比較的ベテランの方でも熱心に取り組んでくださり、その後の教訓抽出でもかなりねらいどおりの気づきを得ていただいています。
私は、「ゲーム」という手法は一つの優れたコーチングツールであると考えています。
講師の有り難い話を1日聴くよりも、楽しくプレイする2時間の方が意識や行動の変容に繋がりやすいのではないでしょうか?


参考書籍:『デジタルゲーム学習』東京電機大学出版局、
マーク プレンスキー (著), 藤本 徹 (翻訳)

 

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