オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

コーチングと1on1の違いを解説

最近、「1on1」が注目されていますが、ときどき「コーチング」と混同されている方も見受けられます。

Japan Innovation Reviewというサイトに『混同すると逆効果の恐れも? 知っておくべき「1on1」と「コーチング」の違いとは 求められるスキルの解像度を上げて、より効果的な1on1にする方法』という記事が掲載されていましたので紹介します。

jbpress.ismedia.jp

この記事でも述べられているとおり、コーチングはICF Japanによると「思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くことです。
対話を重ね、クライアントに柔軟な思考と行動を促し、ゴールに向けて支援するコーチとクライアントとのパートナーシップを意味します。』と定義されています。

icfjapan.com

つまり、コーチングには「ゴール」が必要だということになります。

一方で、「1on1」とは、「社員の成長を促すために上司と部下がマンツーマンで定期的にミーティングをするマネジメント手法」をいい、アメリカのシリコンバレーでは定着しているとのことです。

www.persol-group.co.jp

つまり、1on1においては、明確なゴールを定めることなく、対話を通じて成長を促すということで、ある意味では、「対話」がキモであると考えられます。

ある会社で、社内講師と参加者が1on1について話をしていたのですが、その時に参加者の一人が言っていた「ああ!1on1ってのは、アルコールのない居酒屋談義ですか!」と言っていたことが印象に残っています。

ある意味、本質をついているのではないでしょうか?

昭和から平成では、「飲みニケーション」などといわれるように、アフターファイブで酒場に行き、そこで本音をぶつけ合うことがありましたが、最近ではそういう場面も少なくなったように感じます。

そういう意味でも1on1は、これからの働きやすく働きがいのある職場づくりにおいて、より大切になって来そうに感じています。