オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

マネジメントの重要性とは?

昇進・昇格で管理職になられた方も多くいらっしゃることと思いますが、管理職に登用されたことに対して、「撰ばれてあることの恍惚と不安と二つわれにあり」というフランスの詩人ヴェルレーヌの言葉がよぎってきそうです。

そろそろ、「マネジメントがうまくいかない!」と悩まれる方もいらっしゃるでしょう。

世の中には、管理職は「罰ゲーム」というような考えをする方もいらっしゃいます。

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一方で、「管理職登用試験」を受験し、合格にならなければ管理職になれない会社もあり、そういう会社では管理職になることが一つの目標になっていることもあります。

何が違うのか、それは管理職に与えられている権限や報酬だけではありません。

まずは、管理職はどのような役割なのか、「マネジメント」とは何をすることなのか、こういう基本的なことが伝わっていないことも「罰ゲーム」として捉えられる一因でしょう。

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現代の管理職は、いわゆる「プレイングマネジャー」といわれるように、自分の担当業務を抱えつつ、マネジメントもしなければいけない状況です。

この状況を変えられなければ、それは多忙で「罰ゲーム」のように思われても仕方ありません。

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私も管理職の方と対話をする機会があるのですが、「自分が動かないと仕事している感じがしない」「結局は、自分が動いた方が早いし成果が出る」というように、「自分が動く」ことを良しと考える傾向が強いように感じました。

マネジメントの古典的な定義は、「Getting things done through others(他者を通じて、物事を成し遂げる)」です。

そして、マネジメントをさらにかみ砕くと「何とかして成果を出す」「どうにかして目標を達成する」ということです。

メンバーの力で「望ましい状態を何とかして実現していく」ために場を整え、支援をしていくことが重要であると認識したうえでマネジメントに向き合いたいですね。