オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

「学び」とは? ~嚶鳴の学び舎バックナンバー~

今回は、あえて「学び」について概観してみたいと思います。
皆さんは、「学び」とは何か?と問われてどのように答えるでしょうか?
意外に思われるかもしれませんが、「学び」の定義は時代によって変遷しています。元々の学習の定義は「行動が変化すること」とされていました。これはなんとなく分かりやすい定義です。しかし、学習に関する研究者、特に心理学者は目に見えない次元、つまり「頭の中で起こっている情報処理」や「身体全体の変化」などに注目します。
その後、個人を単体としてみるのではなく、学習を支援する者と学習者の関係、学習者相互のやりとりなどから「学び」を探求していくようになりました。
最近では、「感情」が「学習」に及ぼす影響についても注目されてきました。特に、「楽しさ」を中心にすること、「共愉(共に楽しみあう)」ことが学びを深めることが分かってきました。
私も「楽しく習得する(楽習)」をポリシーに研修の設計をしています。また、格言に「好きこそものの上手なれ」とか論語にも「これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」と言われるように「楽しむ」ことは「学び」にとって重要な要素だと考えられます。
これらを踏まえて考えると、「良い学びとは、他者との良好な関係の中で好ましい言動を認識し、その意図や意味を理解・記憶することで何らかの行動をする際に、その好ましい言動を意識し、その好ましい言動が再現性のある形で行われるようになること。さらに、その好ましい言動をより好ましい言動に変容しようとする態度」と考えると良いのではないかと考えています。
皆さんにとっての「学び」はどのようなものでしょうか?

 

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