オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

カークパトリック モデル:4段階評価法 ~嚶鳴の学び舎バックナンバー~

今回は、教育評価の最も基本的なモデルである「カークパトリックモデル:4段階評価法」をご紹介します。
研修の担当者になると、だいたい「研修の効果を測定するよう」に求められます。そうすると、「あ!じゃあ、研修後のアンケートをとって報告しよう」となります。
もちろん、研修後アンケートも研修効果測定の一つではあります。
ところが、アメリカの経営学者だったドナルド・カークパトリックは、1954年に自身が教えていた経営学コースの評価をするため、「皆がどう感じているか」「受講者に何を教えようとしていたか」「彼らがコース終了後職場に戻ったとき今までと違ったことをするようになるだろうか」「このコースを取ったことによってどんな成果が得られたか」という指針で調査をしました。
つまり、アンケートで調べることができる「皆がどう感じているか」は、あくまでも評価の一つであり、他にも調べないといけないことがある事に気づいていました。とはいえ、「アンケート結果は顧客満足度の測定でもあり、特に重要である」とも言っています。
以下に、カークパトリックモデル:4段階評価法を示します。


レベル1(反応):参加者は教育に対してどのような反応を示したか?<研修後アンケート>
レベル2(学習):どのような知識とスキルが身についたか?<事後テスト、パフォーマンステスト>
レベル3(行動):参加者はどのように知識とスキルを仕事に生かしたか?<フォローアップ調査、上長アンケート>
レベル4(結果):教育は組織と組織の目標にどのような効果をもたらしたか?<効果測定チェックリスト、ROI指標>


(出典:放送大学大学院教材 人間情報科学とeラーニング 鈴木克明ほか) 

 

無料のメルマガ登録は、

https://mail.os7.biz/b/ZiJa