オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

仕事が速い人は「やらないこと」を決めている

「もっと頑張らなきゃ」「全部こなさなきゃ」と思うほど、逆に仕事は遅くなってしまうことがあります。
生産性を高める人が意識しているのは、「やること」よりもむしろ「やらないことを決める」こと。

dmenuニュースで紹介されていた後藤勇人さんの著書『仕事が速い人がやっている 捨てる仕事術』では、仕事が速い人は 3つの無駄な時間をバッサリ切り捨てているといいます。

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3つの無駄な時間

1. 先延ばしにする時間

後回しにすると、罪悪感やストレスが積み重なり、パフォーマンスは落ちていきます。
仕事が速い人は「前倒し」を習慣にして、信頼を積み上げています。

  • 小さくタスクを分けて取り組む、自分で締め切りを前に設定する、といった工夫が効果的です。

2. なんとなく過ごす空き時間

「気づいたらダラダラしていた…」という時間は後悔につながります。
大切なのは、休むときも「意図を持って休む」こと。

  • 「今日は何もしない」と決めて休む方が、充実した時間になります。

3. 隙間時間を使わない

移動や待ち時間は、積み重なると大きな差になります。
完了を目指さず、少しでも進める意識が大切です。

  • メール返信や資料チェックなど「隙間時間リスト」をつくっておくと効果的です。

劣後順位を決めることの意味

この考え方は、「劣後順位(やらないことを後回しにすること)」を決めることの重要性に直結します。

  • すべてをこなそうとするのではなく、あえて後回しにするものを決める。

  • 「やるべきこと」と「やらなくていいこと」の線引きをする。

この“劣後”を意識できるかどうかが、仕事の速さを左右します。


アイゼンハワー・マトリクスとのつながり

「重要かどうか」「緊急かどうか」でタスクを仕分けするアイゼンハワー・マトリクスも同じ発想です。

  • 緊急かつ重要 → すぐにやる

  • 緊急ではないが重要 → 計画的にやる

  • 緊急だが重要でない → 委任する

  • 緊急でも重要でもない → 思い切って捨てる

つまり「やらないことを決める」ことは、時間管理の王道なのです。


まとめ —— やらない勇気が仕事を速くする

「もっとやる」よりも「やらないことを決める」。
これが、成果とスピードを両立させるカギです。

  • あなたが今「先延ばしにしていること」は何ですか?

  • 今日の予定の中で「やらなくてもいいこと」はどれでしょうか?

  • 逆に「必ずやるべきこと」は何ですか?

自分のタスクを見直し、「優先」と「劣後」を決めるところから始めてみませんか?