オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

「仕事はAIに奪われる?」にどう向き合うか —— 山口周さんの視点から学ぶこと

「AIに仕事が奪われるのでは?」という問いは、ここ数年でよく耳にするようになりました。

diamond.jpでも、コンサルタントの山口周さんはこう答えています。

「職業はそう簡単になくならない。なくなるのは“仕事の中身”の方だ」

これは、ちょっと安心するようでいて、実は深い指摘です。


仕事は消えない、けれど形を変える

たとえば――

つまり「職業」そのものは続いていても、その中身はどんどん変化しているのです。


「流行りのスキル」は意外と短命

私たちはつい「これからはAIスキルが必要だ」と焦って学びに走りがちです。
でも山口さんは警鐘を鳴らしています。

  • スキルの価値は「需要と供給」で決まる

  • 今は価値が高いAI関連スキルも、人が増えれば希少性は下がる

つまり「これさえ学べば安泰」という未来予測はほとんど当たらないのです。


長期的に効く投資 —— リベラルアーツ

では何を学べばいいのでしょうか。山口さんが強調するのはリベラルアーツ

  • 変化への適応力:知識やスキルが古くなっても、自分で更新していける力を育む。

  • 複雑な問題解決力:批判的思考や創造力を養い、AIでも解けない課題に挑める。

  • コミュニケーションとリーダーシップ:人や文化の理解を深め、多様な人と協働できる基盤になる。

AIは「正解を出す」ことは得意ですが、「問いを立てる」ことは苦手です。
だからこそ、リベラルアーツは「自由に思考するための技術」として、長い目で見れば大きなリターンをもたらすのだと思います。


日常でできるリベラルアーツ的学び

リベラルアーツと聞くと難しく感じますが、身近なところからも学べます。

  • 古典や名作を読む

  • ドキュメンタリーやアニメ、ドラマから視点を広げる

  • YouTube動画やポッドキャストから多様なテーマを吸収する

大事なのは「勉強する」よりも「吸収する」意識。
日常の中で「これは自分に何を問いかけているんだろう?」と立ち止まることが、リベラルアーツにつながります。


まとめ

「AIに奪われるのでは?」という不安に対して、山口さんの答えはシンプルでした。

  • なくなるのは職業ではなく、仕事の中身

  • 流行りのスキルより、長く効く学びを

  • 問いを立てる力こそが、人間らしさの源泉

結局、AI時代に必要なのは「どんな問いを立てられるか」。
そして、その問いを磨くためにリベラルアーツがある。

視野を広げ、さまざまな知を吸収していくことが、未来に向けた確かな投資になるのだと思います。