「実力主義」とは言うものの、職場では本当に仕事ができる人が評価されるとは限りません。むしろ、「デキそうに見える人」が重要な仕事を任され、最終的には出世していくケースが多々あります。これはなぜなのでしょうか?
大阪公立大学大学院経営学研究科の宮川壽夫教授は、新刊『ファイナンス学者の思考法 どこまで理屈で仕事ができるか?』の中で、「デキそうに見える人」と「実際にデキる人」の違いについて詳しく語っています。
本記事では、このテーマを深掘りしていきます。
仕事が「デキそうに見える人」が出世する理由
企業の評価は、「実際に仕事ができるか」よりも、「デキそうに見えるか」が大きく影響します。
その理由は、ビジネスの場では結果が出るまで時間がかかり、短期間ではその人の真の実力を見極めることが難しいためです。
「デキそうに見える人」が持つ特徴
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論理的に整理して話せる
→ 物事を因果関係で説明できる -
プレゼン能力が高い
→ 説得力があり、相手に納得感を与える -
印象が良い
→ 短時間の会話や会議で「この人ならできそう」と思わせる
こうしたスキルを持つ人は、自然と重要な仕事を任される機会が増え、その経験を通じて本当に「デキる人」に成長していくのです。
「デキる人」と「デキそうに見える人」の違い
| 項目 | デキる人 | デキそうに見える人 |
|---|---|---|
| 成果 | 実際に結果を出す | 仕事を任されるが、実績は未知数 |
| 説明力 | 簡潔に本質を語る | スムーズなプレゼンで印象を良くする |
| 評価 | 継続的に実績を積むことで認められる | 早い段階で仕事を任されやすい |
この違いを見ると、「デキそうに見える人」の方が先にチャンスを掴み、結果としてキャリアアップが早く進むことが理解できます。
「デキそうに見える人」が評価されやすい理由
🔹 企業の評価基準が「印象」に大きく左右されるため
→ 「本当に仕事ができるか」は長期的にしか分からないため、短期間で判断せざるを得ない
🔹 「デキそうに見える人」が重要な仕事を先に経験できるため
→ 実績がなくても、論理的に話せると信頼を得やすく、実力を身につける機会が増える
🔹 「デキるのに評価されにくい人」は、説明力や印象管理が弱い
→ 実績はあるが、自己アピールが苦手なため評価されにくい
「デキそうに見える人」になるためのポイント
1️⃣ 因果関係を意識する
「なぜそうなったのか?」を整理して説明するクセをつける。
相手が納得しやすい話し方を身につける。
2️⃣ PREP法を活用する
PREP法(Point → Reason → Example → Point)を使い、結論から話すことで、相手に伝わりやすい説明をする。
3️⃣ 発信する習慣をつける
会議で意見を述べる、文章を書く、SNSやブログで発信するなど、自分の考えを整理する機会を増やす。
4️⃣ 短時間で印象を残す工夫
特に初対面の場では、「簡潔かつ論理的な説明」ができるよう準備する。
仕事が「できる人」になるために大切なこと
「デキそうに見える人」が評価されやすいのは事実ですが、本当に評価される人は、「信頼される人」です。
そのためには、
✅ 小さな約束も必ず守る
✅ 自分の発言に責任を持つ
✅ 仕事の本質を理解し、継続的に成果を出す
これらを徹底することで、最終的には「本当にデキる人」として評価され、信頼を勝ち取ることができます。
まとめ
🔹 仕事がデキるより、デキそうに見える人の方が先にチャンスを掴みやすい
🔹 「デキそうに見える人」は、因果関係を整理し、論理的に説明できる能力がある
🔹 企業の評価は短時間の印象に左右されるため、プレゼン能力が重要
🔹 「デキそうに見える人」になることで、経験を積む機会を得られ、本当にデキる人へ成長できる
最終的に評価されるのは、「デキそうに見える」だけの人ではなく、「信頼される人」です。小さな約束を守り、誠実に仕事をこなしながら、印象管理も意識することで、確実にキャリアアップを目指していきましょう!