オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

無駄を省き、集中と休息を両立させるデンマーク流の仕事術を日本でどう活かす?

dmenuニュースに掲載された『生産性世界一のデンマーク人が実践する「仕事は厳しいもの」が覆る働き方』では、高い生産性を誇るデンマークの独自の働き方について取り上げられていました。この内容、今の日本の働き方に対するヒントが詰まっていると感じます。

topics.smt.docomo.ne.jp

デンマークの特徴的な働き方の一つに「仕事と生活のバランス」を最優先する姿勢があります。定時退勤を基本とし、無駄なタスクを徹底的に排除することで、限られた時間内で重要な業務に集中して取り組む。その結果、効率的な働き方を実現しています。たとえば、不要な会議や過剰なサービスを削減し、「本当にやるべきこと」にリソースを集中する文化が根付いています。

さらに、デンマークの労働環境を支えるもう一つの要素が、充実した休暇制度です。年間5週間の有給休暇が法律で保障されており、特に夏季には3週間連続で休暇を取得することが一般的です。この長期休暇により、心身をリフレッシュするだけでなく、仕事への意欲や集中力が高まる効果があるのです。これらの仕組みが、デンマークの生産性の高さを支えているのは明らかです。

また、この記事で注目すべきポイントは、「しないことを決める」というデンマークの文化です。やるべきことを増やすのではなく、「やらないこと」を明確にすることで、より重要なことに集中できるようにしています。このアプローチは、効率的な働き方だけでなく、個人の満足度やストレス軽減にも繋がっています。

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この考え方は、日本でも近年注目されつつあります。STUDY HACKERの『二流は「やらないこと」を決められない』という記事では、時間を有効活用するための「コトの断捨離」の重要性が解説されています。たとえば、グロービス経営大学院の堀義人氏は、会食や接待、テレビ視聴などを「やらない」と決めることで、時間管理を徹底しているとのことです。この「やらないことを決める」という発想は、ドラッカーの言葉、「生産的でなくなった過去のものを捨てることが集中の第一原則である」とも通じます。

私たちが日々の仕事で陥りがちなことの一つに、すべてをこなそうとして効率が下がるという問題があります。「やるべきこと」に集中するためには、「やらなくていいこと」を意識的に選び取ることが必要なのです。たとえば、定型業務を見直して効率化したり、思い切って外部に委託したりすることで、限られたリソースをより価値のある業務に投じることができます。

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さらに、ドラッカーの考え方や、デンマーク流の働き方からも学べるように、「劣後順位」を決めることが鍵となります。「すぐにやらなくても良いこと」や「今後価値が薄れていくこと」を見極めて後回しにし、エネルギーを最も価値のあることに集中させる。その結果、仕事の質だけでなく、仕事を楽しむ余裕すら生まれるのではないでしょうか。

www.iot.ac.jp

デンマークの働き方に見る「しないことを決める文化」は、これからの日本の働き方にも取り入れるべき大切な視点です。無駄を省き、休息を大切にし、本当に重要なことに集中する。この考え方を少しでも実践することで、私たちの仕事や生活の質は、確実に向上するでしょう。まずは、自分の「やらないこと」をリストアップしてみることから始めてみませんか?