オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

「仕事ができる人」を目指すなら知っておきたいカタカナ語:「ダブルループ」

DIAMOND Onlineに掲載された『【知ってる?】まったく仕事ができない人が知らない「たった2つのカタカナ語」とは?』という記事では、安藤広大氏の著書『パーフェクトな意思決定』から紹介された「シングルループ」と「ダブルループ」の概念が取り上げられています。

この2つを理解し使いこなすことが、仕事の効率化と成果向上に繋がるとされています。

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「シングルループ学習」とは、既存の目標や枠組みを前提に効率や効果を改善していくプロセスです。

PDCA(計画・実行・評価・改善)のような短期的な改善手法で、目の前の課題に対処するには効果的ですが、既存の目標や枠組みそのものが適切でない場合、大きな成長や変化を生み出すことは難しいという課題があります。

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一方で、「ダブルループ学習」は、現状の枠組みや前提自体を疑い、新しい価値観や行動を取り入れる学習プロセスです。

これは、アメリカのクリス・アージリス氏が提唱した考え方で、壁にぶつかった時や環境が急激に変化する際に、組織や個人が柔軟に対応するための鍵となります。

たとえば、シングルループ学習では「売上目標を達成するために効率を改善する」といった行動が求められる一方、ダブルループ学習では「そもそも売上目標自体が適切か?」「目標達成のためのアプローチそのものを変えるべきではないか?」といった根本的な問いを立て直すプロセスになります。

このようなダブルループ学習が注目される背景には、現代の市場や組織環境が急速に変化していることがあります。

これまでの成功体験や固定観念に頼るだけでは競争優位性を維持できず、新しい視点を取り入れ続けることが求められるのです。

さらに、ダブルループ学習を活用することで、個人と組織が同時に成長し、問題の本質を見抜いて根本的な解決を導く能力が養われます。

たとえば、企業が売上を急激に伸ばしたいと考えた場合、単に広告費を増やす(シングルループ)だけでなく、「本当に自社の商品やサービスが市場に合っているのか?」といった問いを立て、顧客ニーズや市場動向を再評価する(ダブルループ)必要があるでしょう。これにより、新たな成長戦略が生まれる可能性があります。

では、ダブルループ学習を日常業務に定着させるにはどうすれば良いのでしょうか。

具体的な方法として、「目標設定の再定義」「役職を超えたブレインストーミング」「管理職による主導」などが挙げられます。

既存の取り組みを超えた目標を設定したり、自由な意見交換を通じて新しい発想を引き出す場を設けたりすることで、組織全体でダブルループ学習が浸透していきます。

また、個人としても「リフレーミング」や「クリエイティブ・テンション」といったフレームワークを活用することで、視点を切り替え、前向きな解決策を見つける力を高められます。

たとえば、「このプロジェクトは難しいから無理だ」と考える代わりに、「この難しい課題をどうすれば楽しみながら解決できるか?」と問いを変えることで、新たな行動に繋げることができます。

現代のビジネス環境では、変化に対応し続けることが成功の鍵です。

シングルループとダブルループ、この2つのカタカナ語を理解し実践することで、自分自身や組織の可能性を大きく広げることができるのではないでしょうか。

まずは、日々の仕事の中で「なぜこのやり方を続けているのか?」と問い直し、変化を受け入れる準備をしてみることから始めてみましょう。