東京大学 大学総合教育研究センター 准教授、東京大学大学院 学際情報学府 准教授(兼任)である中原 淳 氏の編集による「人材開発研究大全」という分厚い書籍が発刊されました。
その中では、大学時代から就職後までのキャリア形成、能力向上に関するさまざまな研究知見の論文が掲載されております。
まだ、半分ぐらいしか読めていないのですが、中盤までで興味深かったのが、「OJTと社会化エージェント」で明らかにされた「新卒社員の組織社会化を促す社会化エージェントが3人存在し、それぞれが非明示的な役割分担がなされており、それぞれの行動により組織社会化が促進される」という内容です。
中でも、「人脈拡大を支援」する行為、という点に共感を覚えました。
確かに、新入社員の入社後の反応では、「人間関係」にまつわる不安が語られております。
自身の経験を振り返ってみても、人脈拡大がその後の社会人生活に及ぼす影響が大きかったこともあり、この内容は非常に示唆深く感じました。
今後のOJTに関する研修においては、この点についても啓発していきたいと思います。