山本五十六元帥の名言、「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」という言葉がありますが、ここでは、「ほめなければ人は動かない」と言っています。
また、コーチングにおいては、「承認」の重要性が提唱されています。
実は、山本五十六元帥の名言においても、「ほめる」の意味は「承認」であったようです。
では、アドラーは「ほめる」ではなく、「勇気づけ」が重要であると言っています。
つまり、上から目線の「ほめる」ではなく、横から目線で「行為や行動を承認する」ということです。
例えば、部下が資料を作成して報告に来た際、「良い出来映えの資料だね」とほめるのではなく、「いつも資料に工夫がされていて、感心するよ。ありがとう」というようにその人の行為・行動を認めることです。
そうすれば、「ああ、このやり方で良いんだな。今後も工夫しよう」という気持ちが沸きやすいということです。
このように、その人の努力を認め、承認することにより「自分の力で課題解決できるよう支援する」ことにつながります。
アドラーは、こういうアプローチを「勇気づけ」といっています。
ついつい「上から目線」になりがちですが、「横から目線」で承認し、「勇気づけ」るアプローチを大切にしたいものです。