オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

上杉鷹山の師 細井平洲が「興譲館」に込めた思い

私が尊敬する歴史上の人物の一人に上杉鷹山公がいます。

弊社の名称の由来も鷹山公にあやかりたい思いから、鷹山公が創設した藩校「興譲館」から名付けました。

さて、その「興譲館」の名付け親は鷹山公の師でもある細井平洲先生。

その名に込めた思いとして「個人個人の修養が家庭を安定させ、各家庭の安定が地域社会を安定させ、そして地域社会の安定が市や県を正しく収めさせ、それが集まって国家が正しく安定させる」ということです。

これは、古代中国の政治指導書『大学』で説かれているモチーフにインスパイアされているとのこと。

そしてこの個人から全世界に至る発展過程で、個人あるいは組織が心がけなければならないこととして「譲と仁」の二つの道徳を重視しています。

細井平洲先生は、この「譲」を「恕」という言葉におきかえて常々、説いていました。

「恕」というのは「他人の悲しみや苦しみはみるに忍びない。なんとかしてあげたい」という思いです。

興譲館」という校名には、「日本人の美しい心を興す」という思いが込められているのです。

私も「Kojo」という名を冠しているからには、「恕」の精神を忘れずに、お役立ちできるよう邁進していきたいと思います。

 

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