「してみせて 言って聞かせて させてみる」
この言葉を聞いて「おや?」と思われた方もおいでるかもしれません。
現代においても部下指導の拠り所となっている山本五十六元帥の名言「やってみせ 言って聞かせ させてみせ 褒めてやらねば人は動かじ」じゃないの?という感想を持たれた方もおいでることと思います。
実はこの「してみせて 言って聞かせて させてみる」という言葉は、米沢藩9代藩主 上杉鷹山公の言葉といわれています。そして、山本五十六元帥は、上杉鷹山公のこの言葉に改良を加えて先の言葉にしたという説もあります。
また、福沢諭吉は、「学問のすゝめ」に「人は生まれながらにして貴賎上下の別はないけれどただ学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるのだ。」という主旨の説を述べております。
さらに遡ると、聖徳太子が記したとされる「三経義疏(さんぎょうぎしょ)」は、倫理教育の教科書としての側面も強く、推古天皇に対する講讃(こうさん)で使われたと考えられています。
いずれにしても、古代より日本人は教育熱心であったことが伺えますし、より良い教育のあり方を探っていたことが分かります。