近江商人の共通理念として有名な「三方よし」という言葉があります。
私どもも、大切にしていきたい理念です。
「三方よし」とは、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という言葉をまとめたものです。
さて、この「三方よし」という言葉は、誰が言ったか気になるところですが、実はこの言葉がそのまま記録されているものはないそうです。
近江商人を研究している研究者が、近江商人の商慣習としてシンボル的に言い表したものだそうです。
ただ、近江商人の中村治兵衛家の家訓に「他国へ行商するも、全て我がことのみと思わず、その国一切の人を大切にして、私利を貪ることなかれ」と伝えているようです。
まさしく、「三方よし」です。
なお、「売り手よし」は、単に「利益が上がって良し」という意味ではなく、「買い手であるお客様に喜んでいただけて良かった」という「よし」です。
現代の企業経営においても大切にしたい理念ですね。