オフィスKojo 「伝刻の詞」

株式会社オフィスKojoの社長がその刻に感じたさまざまな事象を綴ります。

平成29年の抱負

改めまして、新年あけましておめでとうございます。

平成29年は、弊社も飛翔の年にしたいと考えております。

新たな年を展望すると、全国的な人手不足がさらに深刻化していくことが考えられます。

つまり、新規雇用はますます厳しい状況になり、今在籍している従業員の方をいかに大切に、そして、その能力をいかんなく発揮してもらうか、それが企業の発展を左右する重要な要素になると思います。

そういう意味でも、生産性向上のための人材育成がさらに注目されることでしょう。

しかし、中小企業においては、なかなか人材育成を専門的に行う部署や役割をつけることが困難である事も考えられます。

そこで弊社は、人材育成のアウトソーシング事業を展開していきたいと考えております。

今年も、さらにお役に立てる事業を展開していく所存です。

なにとぞよろしくお願いします。

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不憤不啓 不悱不發(論語 述而第七_八)

憤とは「発憤」の憤です。

辞書の定義でいえば、「これから大いに励もうと精神をふるいおこすこと」で、分かりやすくいうと「ワクワク」する状態であることです。

つまり、孔子は「ワクワクする気持ちのない者には教えない」と言っているのです。

これは、インストラクショナルデザインなどでも重要視されている学習意欲に関する事柄です。

日本でも「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますし、同じく論語に「これを好む者はこれを楽しむ者に如かず(学問を好む者でも、学問を楽しむ者にはかなわない)」という言葉があります。

つまり、学びには楽しむ心が必要なのだということです。

私も「楽習」の精神を大切に学習支援をしていきたいと思います。

 

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独立とは、自分にて自分の身を支配し、他に依りすがる心なきを言う(学問のすすめ 第3編)

福沢諭吉の著『学問のすすめ』は、現代でも通用する考え方が多々記されています。

その中でも、タイトルの言葉は深いものです。

我々は、何か困ったり悩んだとき、ついつい人に頼りたくなります。

もちろん、人に頼ることは悪いことではありません。

しかし、頼ってばかりいると困難を乗り越える力はつかないのです。

自分で解決策を考え、判断し、行動することで次につながっていきます。

まずは自分で考え、その後に人に相談するよう習慣化したいものです。

 

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「横から目線」の「勇気づけ」

山本五十六元帥の名言、「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」という言葉がありますが、ここでは、「ほめなければ人は動かない」と言っています。

また、コーチングにおいては、「承認」の重要性が提唱されています。

実は、山本五十六元帥の名言においても、「ほめる」の意味は「承認」であったようです。

では、アドラーは「ほめる」ではなく、「勇気づけ」が重要であると言っています。

つまり、上から目線の「ほめる」ではなく、横から目線で「行為や行動を承認する」ということです。

例えば、部下が資料を作成して報告に来た際、「良い出来映えの資料だね」とほめるのではなく、「いつも資料に工夫がされていて、感心するよ。ありがとう」というようにその人の行為・行動を認めることです。

そうすれば、「ああ、このやり方で良いんだな。今後も工夫しよう」という気持ちが沸きやすいということです。

このように、その人の努力を認め、承認することにより「自分の力で課題解決できるよう支援する」ことにつながります。

アドラーは、こういうアプローチを「勇気づけ」といっています。

ついつい「上から目線」になりがちですが、「横から目線」で承認し、「勇気づけ」るアプローチを大切にしたいものです。

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嫉妬

「嫉妬は他の人をけなし、批難などをするのに役立つだろう。

しかし、すべては他の人から自由を奪い、呪縛、拘束するための手段である」

-A.アドラー『性格の心理学』P.76-

「生涯にわたって妬みに満たされている人は共生にとって有用ではない。

そのような人は、常に他の人から何かを奪い、何らかの仕方で軽視し、邪魔をするという欲求を示すだろう。

そして、自分が達成しなかったことに対しては、言い訳をし、他者を責める傾向を持つ。」

-A.アドラー『性格の心理学』P.80-

他人を見て、ついつい羨ましさのあまり妬みの心が頭をもたげるときがあります。

「隣の芝生は青い」

ともいいます。

しかし、嫉妬や妬みの心は、人との繋がりを断ち切る感情でもあります。

苦しいですが、嫉妬心や妬みの感情を手放す強さを持ちたいものです。

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言霊

日頃、特に研修中は「言葉」の力について強調しています。

だから、曖昧表現は極力排し、具体的な表現になるよう心がけていますし、参加者の皆さんに対しても「厳しい」と思われるぐらいつっこんでいます。

そのための手法が「ゴール分析」です。

「ゴール分析」については、またご紹介するとして、昨日、知人の紹介でとある会に参加しました。

会のテーマが「言葉の力」で、いくつかのワークを通して「言葉の力」を感じるというワークショップでした。

ポジティブな言葉を発すれば、心も体も温かくなる、そんな体験をしてきました。

そして、さまざまな取り組みの成功確率を高めるためにも「ポジティブ表現」が効果的である事も体験しました。

日本には「言霊」という言葉があります。

これは、「言葉に宿ると信じられた霊的な力のこと」です。

霊的というと、オカルトっぽく聞こえるかもしれませんが、それでも「言葉の力」は馬鹿にできないものです。

良い言葉、プラス表現を多く使い、明るい日々を送りたいものです。

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「怒りっぽい人」

ついつい感情的になって怒ってしまうことがあります。

特に、「怒りっぽい人」は、閾値が低いようで、(俗に“沸点が低い”などと言われます)ちょっとした事でも感情的な反応をしてしまいます。

ところがアドラーは、「そもそも“怒りっぽい性格の人”など存在しない。“怒りという感情をしょっちゅう使う人”がいるだけである」と言っています。

では、怒りの感情をコントロールすれば良いか、というと「怒りなどの感情をコントロールしようとすることは無駄である。感情は“排泄物”であり、“排泄物”を操作しても何も変わらない」と言っています。

となると、どうすれば良いのか、ということになります。

つまり、“怒り”という感情を生み出した認知を修正することが大切だと考えます。

確かに、誤解や勘違い、思い込みが感情にマイナスに働き、その結果、人間関係を損ねることはありがちです。

まずは、思い込みや囚われに向き合うことが大切なのでしょうね。

 

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