オフィスKojo 「伝刻の詞」

株式会社オフィスKojoの社長がその刻に感じたさまざまな事象を綴ります。

インサイド・アウト

大ベストセラー「7つの習慣」に、「インサイド・アウト」という考え方があります。

これは、原則を中心におき、自分自身の内面(インサイド)を変えることから始めるということです。

例えば、信頼されたいなら、信頼に足る人になることから始めないといけないわけです。

ついつい、他者に責任転嫁し、自分は責任を回避してしまいがちになりますが、それは信頼させる人にはなれませんよね。

「インサイド・アウト」では、他人に対して約束し、それを守る前に、まず自分自身と約束し、その約束を守らないといけないわけです。

自分自身を改善することにより、他者が影響され改善されてくるという考え方です。

有名な言葉があります。

「他人と過去は変えられない。変えられるのは、自分と未来だけである」

 

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「自分」とは?

若い人達が「自分探し」をするという番組を見たことがあります。

「自分は何者か?」「自分は何をしたいのか?」「自分はどういう人間なのか?」

いろいろと問いかけて、その答えを探しています。

しかしアドラーは、自分の内側を見つめているだけでは「自分」は見つからない、と言っています。

鏡に映る「自分」

つまり、自分の顔は鏡を通さなければ見ることが出来ないように、他者から見える「自分」も本当の自分です。

そういう意味で、人は対人関係の中でライフスタイルを形成していくものだと考えられます。

対人関係で悩むことも多いと思いますが、その中からさまざまな学びがあり、そして成長していくのだと思います。

 

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「トラウマ」という名の言い訳

アドラーは、フロイトが提唱した「トラウマ」について否定的です。

「トラウマ」は、言い訳に過ぎない、と考えたようです。

過去の失敗体験により、同じ課題を避けたり、再び失敗したときの言い訳に使われているという考え方です。

つまり、「できない」は「やりたくない」だけであり、自己欺瞞だと考えます。

我々は、ついつい自己欺瞞に陥ります。

しかし、「勇気」を振り絞って直面する課題に挑戦することで「トラウマ」を解消することにつながるのだと思います。

 

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劣等感の克服

劣等感を克服するために、アドラーは二つの考え方を提示しています。

一つは、「優越への努力」です。

これは、他者に対する競争心や嫉妬心を克服するために努力をすること、だと言っています。

二つ目は、「完全への努力」です。

これは、周囲の人達のために何が出来るか、を考えて努力することです。

「世のため、人のため」に頑張ることと言いかえても良いかもしれません。

前者は、人との敵対が前提となっており、失敗は敗北を意味します。

後者は、一体感の中で頑張ることが前提で、失敗は努力のワンステップ、挑戦の証と考えます。

成長を考えるなら、「完全への努力」で劣等感を克服していきたいですね。

 

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劣等感

誰しも、何らかの「劣等感」を持っていると思います。

この「劣等感」は、アドラーが発見したそうです。

アドラーは、「劣等感」を「理想の状態とのギャップ」と捉えています。

ですから、「劣等感」を感じること自体は普通のことであり、足りない部分を補うために他の人と協力していると考えられます。

しかし、「劣等感」を言い訳に使い始めると「劣等コンプレックス」になり、「理想の状態」に向かうことを諦めてしまうようになります。

今一度、素直な気持ちで「劣等感」に向き合うことで、ありたい自分の道しるべになるかもしれませんね。

 

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アドラー心理学

最近、一般的になってきた心理学に「アドラー心理学」があります。

心理学の世界で、突出して有名なフロイトユングと同世代の人ですが、なぜか二人ほどの強い印象がなく、注目されてきませんでした。

アドラーは、人間性心理学の源流として、その後のポジティブ心理学に引き継がれました。

特に、日本人にとってはフロイトユングの考え方よりも馴染みやすいのではないか、と私は考えております。

今後、アドラー心理学から参考になると思われるトピックを紹介していきたいと思います。

 

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ADDIEモデル

インストラクショナルデザインでは、学習を促進するための仕組みである教育システムに関する研究も進んでおり、教育システムを開発するプロセスをさす教育システム設計という考え方があります。

中でも、ADDIE(Analysis:分析、Design:設計、Development:開発、Implementation:実施、Evaluation:評価)が有名です。
これは、システム的な手続きであるPlan-Do-Check-Action(PDCAサイクル)をインストラクショナルデザインに当てはめたものと考えれば分かりやすいと思います。
まずは、問題の所在(どこへ行くのか?辿り着いたかどうかをどうやってしるのか?どうやってそこへ行くのか?)を分析し、教育を設計し、教材やテストなどを開発し、教育を実施し、その効果について評価・改善するという手順を繰り返して、教育の質を高めていきます。
なお、教材開発のプロセスとして、比較的使いやすいモデルに「教材開発の3段階モデル」(鈴木,1988)があります。

このモデルは、診断用・練習用・指導用教材を3段階に分けてつくっていくことを提案したものです。

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