劣等感を克服するために、アドラーは二つの考え方を提示しています。
一つは、「優越への努力」です。
これは、他者に対する競争心や嫉妬心を克服するために努力をすること、だと言っています。
二つ目は、「完全への努力」です。
これは、周囲の人達のために何が出来るか、を考えて努力することです。
「世のため、人のため」に頑張ることと言いかえても良いかもしれません。
前者は、人との敵対が前提となっており、失敗は敗北を意味します。
後者は、一体感の中で頑張ることが前提で、失敗は努力のワンステップ、挑戦の証と考えます。
成長を考えるなら、「完全への努力」で劣等感を克服していきたいですね。