オフィスKojo 「伝刻の詞」

「人のこと」にまつわるさまざまなできごとを本質的な視点で見つめていきます。

インストラクショナルデザインの歴史的背景

インストラクショナルデザインを構成する重要な要素の一つである学習理論は、第二次大戦中の米国において、バラス・スキナーらの研究などを中心にした行動主義心理学の知見を基に、効果的に学習者の行動変容を促すためのノウハウとして蓄積されていきます。
そして、米国の教育心理学者ベンジャミン・ブルームにより、学習目標を知識・技能・態度に分類することと完全習得学習という考え方が、その後の学習理論の発展に大いに影響を及ぼすことになりました。
 また、行動主義心理学の理論を中心に発展してきた学習理論でしたが、スイスの心理学者ジャン・ピアジェの登場で、認知主義心理学を反映させていきます。そして、コンピューターの登場が、人間の認知過程を「情報処理」と見立てて考えるモデルが提案されていきます。
 その後、学習に関する学際的な知見を取り入れる積極的折衷主義の立場で知見を蓄えていき、ロバート・M・ガニェの登場でインストラクショナルデザインが形をなすことになりました。

 

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インストラクショナルデザインについて

日本企業における人材育成の現場では、大企業はともかく中小企業においては、人事部門や場合によっては総務部門の片手間のような仕事になっていることが多いようです。

 しかし、2000年頃からeラーニングの普及に合わせて認知されはじめた「インストラクショナルデザイン」が企業の人材育成、特に教育のあり方に一石を投じました。

 これから、学習のプロセスを支援することに焦点化するインストラクショナルデザインの考え方についてご紹介していきたいと思います。

 

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人事制度

今週は、人事制度について、いろいろと考えさせられております。

人事制度は、どうしても人事部門で整備するため、現場との距離感が大きくなります。

しかし、人事制度を運用するのは現場です。

やはり、現場の意見を反映して、より良い制度に改善していくことが重要だと考えます。

また、従業員の意識調査などの結果は、可能な限り会社の仕組みにどのように反映したかなどをフィードバックをするのが望ましいと思います。

 

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人財開発の意義

さまざまな企業を訪問してお話しを伺うのですが、「どうしても人財開発に時間がとれない」という悩みを聴きます。

人財開発専門の部門でもないかぎり、どうしても後回しになってしまうようです。

それだけ、人事の仕事は多岐に渡り、手がとれないのが実情なのだと思います。

しかし、仕事は人が行っており、お客さまも人。人と人との関係の上で営まれている以上、人財の質向上は欠かせないと思います。

手間がかかる部分は、我々がサポートいたします。

企画・資料作成・フォローアップやアンケート集計など、どのようなことでもご相談ください。

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「幸福」をはかる難しさ

人は、どのように「幸福」を捉えているか。なかなかに難しい問題です。

シンクタンクのピュー・リサーチセンターが2014年に世界各国の「幸福度」を調べたところ、「日本人の「幸福度」は先進国で最下位だった」ということ衝撃的なニュースに驚いた方も頷いた方もおいでることと思います。

私は、ひねくれ者なので、「幸福」ってそもそも何よ?と思ってしまったのを思い出しました。

ところが、ES(従業員満足)から更に従業員のハピネスを高めよう!という企業が現れてきました。

経営品質賞の受賞企業や優良企業と言われる企業などでは、従業員が活き活きと働いているシーンを目にします。

では、このような活き活き従業員が本当に幸せなのか?その相関関係はあるのか?気になるところではあります。

そこで、幸福度向上のための調査票を作成しています。

あくまでも、問うのは、「仕事と幸福感」「職場環境と幸福感」「人間関係と幸福感」「勤務時間と幸福感」であり、相関関係の有り無しを確認することを主眼に置いています。

もし、相関関係があるのであれば、何をどう改善すれば良いか、それを明らかにしていきます。

調査結果が楽しみです。

論理性と感情への影響

就活中の学生にとって、面接は人生を左右する重要な場でもあります。

就活の面接では、基本的にはPREP(Point-Reason-Example-Point)法ができるだけで、ずいぶんと印象が変わると思います。

そこで、徹底的にPREPをたたき込んでいますが、なかなか難しいようです。

まずはPREPが出来ることが前提で、次は、インパクトだと思います。

Exampleの部分で、印象づけができると良いと思います。

例えば、自動車講習所でなかなか印象深いビデオを見せられた方もいると思いますが、あのビデオ自体は、一般化できるものでは無いと思います。

しかし、あの講習で記憶に残っているのはあのビデオの映像だったりします。

いかに印象づけるか、プレゼンテーションにおいて重要な一例だと思います。

工夫をして、印象深いプレゼンテーションを心がけたいものです。

赤字続きのホテルを再生した男

やはり、岐阜での打ち合わせは有意義なものでした。

さまざまなお話を交わす中で、新たな刺激を頂戴できました。

中でも、元ホテルアソシア名古屋ターミナルホテルの総支配人だった柴田秋雄氏の情報は、私の今後に大いなる影響を与えてくれると思います。

「今の社会は、人を粗末にしすぎている」

「上司が部下を褒めずにけなすばかり」

私も同じような思いを持っておりました。

もっと、人の可能性を信じられないか?人の力を引き出すために表現を工夫できないものか・・・

もちろん、褒めてばかりではダメだとも思います。

しかし、褒めあえる組織は元気だし、やる気の向上にもつながるのではないでしょうか?

「職場に行くのが楽しみ、職場にいることが楽しい」

そんな職場が増えれば、日本の幸福度も高まると思います。

そんな幸福感を味わえる職場づくりのお手伝いをしていきたいと思います。